An Inconvenient Truth


はい正解!「不都合な真実」。


最初はゴアのプロモ映画かと思い胡散臭い目で見てたけど、どんどん引き込まれた。これはすごい映画だ。こんなものがジャスコの隣にある普通のシネコンで見れるとは世の中まだまだ捨てたもんじゃない。


地球温暖化が大きな問題だと言う認識は持ってるつもりだったけど、どれくらいのレベルの危機なのか、生々しいデータで突きつけられて愕然とした。俺反省。大反省。


その辺のにいちゃんねえちゃんの地球温暖化に対する認識としては、
地球温暖化って言うけど、ちょっと暑くなっていったいそれがどうやのん?ちょっと氷解けて、ちょっと南の島が沈んで、ちょっと絶滅する動物もいて、んー、それ以外になんかある?」
ぐらいが一般的なレベルやないかと思うけど、というか恥ずかしながら自分もその程度のレベルやったけど、いやいやアンタの生活にも人生にもあらゆる形で影響が及ぶんですよ、と小学生にもわかるように説明してくれている。
真摯な中にもユーモアも混じっていてグッドですね。


詳しい内容は、てめえら絶対見ろよオラほんと何卒お願いしますってことで省略。


さて考えてみよう。
じゃあ、目の前の経済より100年後の環境が心配な理想主義者とか、環境環境と言っていれば人心を集められると思ってる偽善者とか、散々な批判を浴びながら、また懲りずにこんな映画と本を作っちゃったアル・ゴアは、いったい何を我々に伝えたかったんだろう。知識以外に。


今、世界は環境問題にかつてない関心を寄せてるし、数多のNPOや市民団体や個人が、身近にできることから環境問題に取り組んでいる。十分やないのという見方もできる。NPO環境保護団体にできることはすごく大きいし、彼らにしかできないことも多くある。
しかし、根本的な解決には、やはり力が必要だ。国家政策レベルの力が、どうしても必要だ。政権を取れなかった彼には、そのことが痛いほどよくわかってたんじゃないだろうか。


エンディングロールで示された「この映画を見たあなたのこれからのアクション」には、リサイクルしようとか公共交通機関に乗ろうといった身近なアクションの他に、「環境問題に真剣に取り組む政治家に票を入れよう」、さらには「いないのなら、あなたが立候補しよう」と呼びかけている。
手前勝手な解釈やけど、彼が最も言いたかったのは、つまるところその部分なのではないかと思う。


声をあげるだけじゃなく、自分にできることをこつこつとだけじゃなく、声を最も大きくできて、最も大きく実現できる方法に挑戦してみてくれと。利害渦巻き身動きの取れない国政に、それでも挑戦してくれと。自分が惜しくも果たせなかったことを成し遂げてくれと。



最も印象に残った一言。
たぶんこう言ってたと思うんやけど間違ってたらすまん。


"The solutions are in YOUR hands"


YOURに最も力が入ってました。